Company 186 Peer39

katouseiji2008-08-18



Peer39
advertising technologies
semantic


Peer39 社を、初めて知ったのは、2007 年 8 月のちょうど 1 年ぐらい前である。そのときは何の会社であるのかはわからなかったが、ようやく実体がわかるようになってきた。イスラエルは、Stealth Mode のスタートアップが、多く存在する。Peer39 社は、セマンティック広告技術で注目されはじめている会社である。私も含め、100 人中 99 人は、恐らく何のことかわからないだろう。


簡単に説明すると、現在の HTML ベースで作られたページでは文書構造を伝えることは可能だが、個々の単語の意味をはじめとする詳細な意味を伝えることはできない。セマンティック技術と言われる XML などの技術を用いて、意味を付与していく。データ交換以上に、感情や意味の疎通を付け加わるが、このセマンティックという概念である。


参照:セマンティックウェブ (from Wiki)


設立は 2006 年。CEO は、Amiad Solomon氏。CTO は、Reuters ( ロイター ) に買収 された テキスト分析企業 ClearForest でも R&D の経験を持ち、Nielsen Online で R&D 部門で VP を努めた Jonathan Schler 氏。 AOL に買収された行動分析型ターゲット広告の Tacoda から Matthew Goldstein 氏。行動ターケティング広告主要企業出身者で固められている。


本社は 米国 NY に置きながらも、多くのグローバルテクノロジーカンパニーがそうするのと同様に、R & D の拠点はイスラエルに設けている。


こうした出身者で固められ、成果が出始めていることが、注目を浴び始めている理由である。ただ、一般の人にとってはまず、「こんなところにこんな広告あり得ないよね」ということがなくなっていくのだろう。


技術的に詳しい説明はこちらを参照:Peer39およびそのセマンティック広告技術の分析


( 2008 年 8 月 17 日 )
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