イスラエルから見た日本の環境技術 3


イスラエルから見た日本の環境技術
Cleantech Water Technologies


2001 年 3 月に日本政府は、第 2 期科学技術基本計画において、重要な分野 を ライフサイエンス、通信、ナノテク分野と並び、環境分野を重要な 8 分野と位置づけられた。


彼女たちは、独立系行政法人の 新エネルギー・産業技術総合開発機構:通称 NEDO を政府系ファンドと捉える。この辺が日本ではない斬新な視点で、投資リテラシーが高いイスラエル人らしい捉え方だ。


彼女たちが調べたところによると、2005 年の NEDO の年間予算は 13 億ドル。単純に投資額だけでは比べられないが、イスラエルの 2007 年第三期を終わってのハイテク分野のスタートアップ企業への投資額は総額、12 億 5600 万ドル。環境分野だけだと 1 億ドルにも満たない。彼女たちが注目する理由がよくわかる。


ちなみに、少し気になったので調べると、この科学技術政策で、政府は第 1 期基本計画では 17 兆円、第 2 期基本計画では 24兆 円というそれぞれ 5年間の投資総額を掲げていることを、是非、彼女たちにも知ってもらいたい。年間予算に対する割合も高いだろう。( http://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/index3.html )


平成 18 年度から平成 22 年度の 5 年間の第 3 期基本計画でも、政府研究開発投資の規模を約 25 兆円 ( 2000 億 ドルぐらい)とし、引き続き環境技術も重要分野の一つされている。


お役人の懐とかにいくら消えているかわからないが、日本は投資先進国?と思ってしまった。


(参照IVCJ : The New Cleantech Revolution P.53 2006 Vol.2)
( 2007年 11 月 12 日 )
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