イスラエルから見た日本の環境技術 2


イスラエルから見た日本の環境技術
Cleantech Water Technologies


彼女たちが注目したのは、まず、日本の環境的な取り組みとしてトヨタ自動車ハイブリッドカーや、Cool Biz の導入などがある。これだけだと普通である。


さらに、日本の環境省などの資料から、日本の環境技術に対して、注目したのは 以下の 7 つの点。


1.Clean Energy
 日本環境ビジネス市場の 3 % を占めるこの分野は、2000 年では 8億ドルだあったものが、 2010 年には約 5.5 倍の 53億ドル、2020 年頃までには、90億ドルにも達する。
※Clean Energy を何とするかは非常に微妙である。ここでは、太陽光発電燃料電池風力発電を含む。


2.Solar Power Generation
2004 年日本は太陽発電における発電量の 50 %を超える、61,800 KW を発電している。
日本の経産省は、2010 年には、5,000 MW の発電を目標としている。


3.Fuel Cells (燃料電池)
2002 年以降、日本の燃料電池分野では CO2 の排出量を抑え、低公害車などのものに使われている。日本政府が、インフラや研究機関 ( NEDO ? )をバックアップしている。


4.Waste Treatment (廃棄物処理)
この市場は既に非常に大きく、環境省の調査によると、2000 年の 330 億ドルから、2010 年 には 700 億ドル、 2020 年には 1010 億ドルに達する。


5.Recycling
彼女らがリサイクルと捉えたのは、汚水・下水処理、分解できるプラスチック、ごみからの抽出技術など、日本独自の技術。


6.Soil and Water
土と水。イスラエルらしい。土壌、水汚染に厳しい日本の法律。この市場は、2000年の 7.8 億ドルから、2010 年の 53 億ドルへ成長するとされている。


7.Air Quality
乗り物の排出ガス規制。町田洋次氏 だったと思うが、すでに日本の東京は自動車から脱却し、電車網が張り巡らされており、ひそかに環境先進国なのであるという、ブログの記事?を思い出す。昭和の公害問題から言われ続けてきて空気汚染だが、中国の発展と共に、空気汚染が国境を越えるようになり、日本人としてもやはり、はずせない視点だと思う。


イスラエルから見た日本の環境技術 3 」は、彼女たちの日本の環境市場に対する考えと、投資、VC、財団、政府の役割、環境ファンドなどについて論ずる予定。


参照:わが国の環境ビジネスの市場規模及び雇用規模の現状と将来予測についての推計


※データ等は最新の試算を確認することをお勧めします。イスラエルの日本に対する見方を伝えるのが本意です。


(参照IVCJ : The New Cleantech Revolution P.16 2006 Vol.2)
( 2007年 11 月 11 日 )
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