イスラエル VC の現状 2007_4


イスラエル VC の現状 2007_4
インターネット再燃?


今年も、残すは 2 ヶ月。


イスラエルの第三四半期の投資概況を示すレポートが IVC から発表された。2007 年は、第三四半期を終え、2006 年 よりも若干高い投資水準である。このままで行くと、少し昨年を上回りそうだ。2007 年の 9 末時点で投資総額 12 億 5000 万ドル程度、この四半期は 108 の会社が 4億ドル程度の投資対象となりました。


少し気になりまして、( 1 $= 115 円 )とすると、一社辺りの平均投資額は、4 億円を超える、凄いなぁ。やはり、このぐらいの金額を投資し無いとだめなのだろうな、と思ってしまった。参考までに、投資された額毎の会社数は、100 万ドル以上は 73 社、500 万ドル以上 1000 万ドル未満が 13 社、1000 万ドル以上 2000 万ドル未満が 11 社、2000 万ドル以上の投資を受けた会社も 3 社もある。


投資対象としては、2006 年末から続く Seed、Early 段階への投資は引き続き盛んである。前も書いたことがあるが、成長段階 ( Mid、Late ) への投資と、Seed、Early 段階は明らかに意味が違う。さすが、何に投資するかというイスラエルらしさが目につく。


対象分野としては、2006 年以降、インターネット関連分野の投資が盛んである。2000 年以降のインターネットバブル以降、投資額、投資対象となった会社とも最大となっている。


インターネット関連分野を見ると、2006 年の最後の四半期で、投資額 6400 万ドル、この分野へは、2007年に入ってからも高い関心と実際の投資が続いており、2007 年の第三四半期では、 7100 万ドルの投資。


今年の合計も第三期を終え、1 億 7500 万ドルに達している。この額は、主要な、ソフトウェア、通信(インターネット、通信、ソフトウェアを分けているのはイスラエルらしい、日本だとこの辺は一まとめ?)、半導体生命科学分野とほぼ等しい水準に達している。


やはり、


  • どうしてインターネット分野への投資が盛んなのか?

  • また、どういうインターネット分野への関心が高いのか?

  • インターネットバブルの 1999 - 2000 年と何がどう違うのか?

  • というところが、私としては気になる点である。


    Giza の Ori Israely、LivePersonの Scott Cohen、イスラエルポータルサイトWalla の Erez Pilosof、インターネット TV の Network2 CEO Amit Shafrir氏、Doubletrumpfounder、CEO Assaf Monsa 氏らの発言を参考にし、上記を紐解いく。


    ( 2007年 10 月 27 日 )
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