Oracle in Israel 1


Oracle in Israel 1


データベース関連ソフトなど、エンタープライズソフトウェアのグローバルカンパニーである Oracle は、IBMGoogleMicrosoftなども R&D センターの拠点と考えているイスラエルでの戦略を同社はどう考えているのだろうか。


Oracle という企業がイスラエルに興味を持っている点は、多くの会社が持っているイスラエルに対する見方と共通している。イスラエルは、企業活動や研究活動など様々なことに対して新しいアイデアを生み出し、挑戦していくイスラエルの風土といったものは、シリコンバレーに近い存在だと考えている。


実際シリコンバレーイスラエルでの間はビジネスマンの流れというのは現在も活発であり、シリコンバレーが一つの国であれば、まず一番近いのはイスラエルであろう。イスラエルシリコンバレーは質の面でもほとんど等しくテクノロジー以外のほかの分野でもそれらは変わらない。


イスラエルの大手製薬総合企業の TEVA が Ivax を買収(2006)などを初め、(→ホントはもっと多くの実例がある。このあたりを参照にして欲しい。イスラエルの IPO と M&A )。昨年、世界的な企業の HP、SanDisk、Micorosemi、Microsoft などによる大型買収が相次いだ。


 世界の多くの企業に、イスラエルは、起業家と発明の才の質が高いことを既に知られており、これらは教育システムの力が大きいのである。「 成功は何もないところから偶然生まれたりはしない。」ことを彼らは根底からわかっている。韓国やオランダと同様に、イスラエルは国内的に巨大な市場は抱えていない。教育力を背景に開発したハイテク産業もそれだけで価値を生むことはなく、市場を国外に求め、90 年代以降、ソフトウェア産業などはイスラエルの巨大な輸出を占める産業にまで発達している。エネルギーも国内市場もない彼らは、先端開発と投資をするしかないとも言える。


中でも、総合的なソフトウェア企業の Amdocs、総合通信企業の ComverseNDS 、世界的な Mobile WiMAX のリーディングカンパニーのAlvarion のような会社は既に世界中に拠点を設け、米国とヨーロッパの市場で、彼ら自身で成長し、M&Aも積極的に行っている。日本法人や日本企業との提携も行われている。


Oracle は 2005 年にイスラエルに新しい R&D テクノロジーセンターを設立した。彼らの戦略上の狙いは、同社がスタートアップ製品を、スタートアップ企業の起業家が行うよりも、より確実ですばやい方法でマーケットへいち早く提供するための技術とノウハウを提供し、彼らの活動に貢献するためだ。同社はイスラエル政府から、これらのスタートアップの最初の開発段階のあるレベルまで提供することに同意を得ることができた。先端技術開発分野の目利きであるイスラエルの政府の同意を取りつけたことは大きく、彼らの企業の視点と、同国の先端技術分野のプロジェクトの精査などで定評のあるチーフサイエントオフィスの視点が入ることはこれ以上ない強みとなった。


こうしてスタートアップしていく会社は資金提供や技術的なサポートやマーケットへより速く展開するためのノウハウ等を学び、また、その後 Oracle のプラットォームで活動することで、ますます成功しやすくなり、結果的にオラクルも成功することへつながると考えている。


Oracle in Israel 2 へ続く


( Source of 2005 IVCJ / Safra Catz / Chief Financial Officer of Oracle Corporation since November 2005. She has also been a President of the company since January 2004 and a member of the company's Board of Directors since October 2001. She has been at Oracle Corporation since April 1999. from Wikipedia )


( 2007年 10 月 3 日 )
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