Company 132 Olive Software

katouseiji2006-11-10

Olive Software
Application


 最近米国系の出版社のとあるニュースレターの購読を申し込みした際、メールで届いたニュースレターの中に、 Olive Software のソフトウェアが使われている、よくあるオンラインで雑誌を読もうということだ。


 PDF についているような機能は、すべてついており、UI ( ユーザインターフェイス ) もスムーズである。印刷、保存もでき、何ら普通の雑誌と見劣りする点はないように見受けられた。これらは ASP で提供されている。PC はネットワークへのアクセス端末となり、付加価値の高いサービスというのはサーバーサイド側で提供していく ASP が主流となっていている気がする。


 話はそれるが、中国やインドに住んでいる人がそのまま学校にいけば、それに伴う膨大な量の木が教科書に消え、今とは比べ物にならないほど、森林伐採が進む可能性があると聞いたことがある。一時期、電子ブック なるものが発売され、そういった問題の打開策となるかと考えられていたが、どれも私の記憶だけでなく、殆どの人の記憶にないはずだ。ハードの機能だけが先行した PR 手法と製品には、誰も魅力を感じなくなっているのだろう。


 それより任天堂のお膝元京都では、DS が早くも学校教育に登場したようだ。ゲーム機を情報端末と捉え、楽しく有意義に学べるソフトというのは、教育現場にとって画期的なことだと思うが、それ以上に将来的に環境面での画期的な製品だということにどれだけ多くの人が気づいているだろうか。ゲームのハードとソフトを同時に発売した任天堂に対し、電子ブックはハードだけ先行したのが失敗の原因だろう。


 また、CSR などが注目され、そういった活動を過度に PR をし、積極的に取り組もうという企業へは怪しさを感じてしまうのは否めない。そうした企業よりも独自技術やサービスで日々邁進している企業のほうが、本来から考えた CSR としては大事なはず。任天堂 DS も学習効果を高める事以上に、数十年後、地球の森林資源の節約にどれだけ貢献したか、などという報道がなされるかもしれない。こういうことに触れている記事は殆どない。


 現在、Google ができない事の一つとしては、新しい文書の作成がある。検索される文書は誰かが作成したものである。お恥ずかしい話私も、新しい文書を作成するときも検索に頼りがちである。同社 がそのような問題点に目をつけたかは定かではないが、 2007 年の 1 月のプレスリリースによると、高校生のジャーナリズムをバックアップしている活動が取り上げられていた。


 これからの時代残っていく仕事のひとつの一つとして出版・ジャーナリズムが確実に存在し、同社 はそのツールとして自社製品を使ってもらうためにこうした活動をバックアップしていると思う。しかし、真意は定かではないが私はどうしても、それより大きな視点で、国とか経営者が、現代に大切なこと ( ジャーナリズム ) を若い世代へ教えようという意図があるものだと思っている。


http://edit-real.com/esaka/archives/2006/08/olive_software.html
http://www.901am.com/2007/olive-software-powers-red-herring-digital-edition.html