イスラエルVCの現状 2007_1

イスラエルのVC事業

世界のハイテク先進国であるイスラエルの投資は今何に向かっているのでしょうか?


2007 年の第一四半期には、イスラエルの VC の投資額は、インターネット、生命科学、環境技術などはすでに昨年のペースの 2 倍近いペースで進んでいます。昨年 2006 年のインターネット関連への投資は $ 6400万ドル となり 2000 年以降で、初めて全投資額のうち最大の割合ととなるなど、やや過熱気味である。ちなみに、インターネットバブル以降のインターネット関連分野への投資額は、全体の 1 割にも満たないことがほとんどであった。 ( 明確な基準はよくわからないが、彼らはインターネット関連と通信とソフトウェアは別だと考えている。)


一方、バイオ関連分野への投資も $ 2.5億ドルにとどまっている。実は 2006 年度のインターネット、バイオ関連への投資を併せても、全体の投資額の 2 割程度なのである。


インターネット関連だと、1997 年に Mirabilis が AOL により買収され、2005 年の Shopping.com が eBay へ 買収された。おおよそこの期間が、イスラエルのインターネット関連への投資のピークだと考えられているようだ。


インターネットのグルである Yossi Vardi 氏は、ハイテク関連の専門家であり、1969 年からこれまでインターネット、ソフトウェア、通信、光関連、エネルギー分野などのハイテク関連会社へ投資してきている。2001 年以降は、インターネット関連分野でイスラエルで最も多い、40 のインターネット関連会社へ投資してきている。 Benchmark Capital Israel は、動画共有サービスの MetacafeGigya への投資をしている。


イスラエルの主要な VC である、Gemini や、Lightspeed なども web 2.0 の会社への投資をしている。全く話はそれるが、イスラエルなどの VC などの顔が前面に出ているサイトが多く目につく。信用が置けないわけではないが、顔写真が出ているサイトと、そうでないサイトがあると、顔写真があるサイトがあるとそちらを信用してしまう。一方、Jerusalem Venture Partners などはコンシューマ製品や、新しいメディアを可能にする技術に着目し、シード段階の会社へ投資をしている。オンラインゲーム広告の DoubleFusion へも投資をしている。


イスラエル全体は米国のカリフォルニア、ボストンに次ぐ第三のシリコンバレーということでよく知られており、 Google はイスラエルの北部の港湾都市 Haifa に、数百人規模の研究所を開設Microsoft は テルアビブの少し北 Herzliya に、 R&D センターをおく など 500 以上のインターネットアプリケーションカンパニーが R&D センターを置いております。


参照:Red Herring Israel's New Road Map


( 2007年 11 月 4 日 )
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