Oracle in Israel 3


Oracle in Israel 3


Oracle は今どこに進もうとして、何をコア事業として考えているのか?


ソフトウェア産業への投資は、製造業の設備投資と同じ側面を持つ。成熟した段階では、投資なくして成長はないのである。産業構造は違えど、高い利益率を誇っているときに量の勝負ではなく、製品開発に投資していかなければならないことをよくわかっている。日本の法律で、資本金が少なくても会社を作れるようになったが、数百万円単位の資本の会社では、やはり開発向きではないと言わざるを得ない。


OracleIBMMicrosoft と同じように、世界のコンサルティング、アプリケーション、データベース、OS などの領域で、同様の戦略をとってきた。ただ彼らはすべてのものが提供することはできなかった。彼らが主張するのはベンダーによってあらゆるものを統合して、最大限に利用することであった。ただ違ったグループが違った場所ではじめたことは、今日すべてほとんど同じものになっている。


Oracle が目指すところはもっと大きなところであり、よりよくより速くそれを行うことだ。ただ、それを実行していくには、一度ビジネスから離れる必要があると考えているようだ。最初から自社の利益、ビジネス目的だけで先端開発をしても、うまくいくはずがないとでも思っているのだろう。


現在、顧客は Software 企業に対し、簡単に生活でき、巨大なコストを減らして欲しいと思っている。顧客がソフトウェアに時間を費やす時間は、一時期のそれと比べると確実に減り、現実的にソフトウェアは顧客の予算のほんのわずかな部分となりつつある。


背景には、Google のような会社が、OS の機能がついたものを無料で配布してしまうことにより、顧客がそれらのソフトに対して予算を持つことを考えなくなりつつあるという理由もあるだろう。ソフトウェア産業で開発する際の大きな視点として、Google ができない部分の開発をしていかないといけないというのは、今後はずせない視点となってくるはずだ。


また、これらのソフトウェアを与え続けなければならない状況にある。毎年顧客は維持、サポートし続ける必要がある。これでは、小さい会社が開発を続け、それを市場にあわせ、営業していく力を持つことなどは大変厳しいのが実状であろう。


Oracle として、ソフトウェア産業は、大きくなり続けると予測している。ソフトウェアに限らず他の産業の多くが、トップ数社が利益のほとんどを作り、成長し続けている。現在、世界中様々なところにアイデア、技術がある会社が存在している。ただ、顧客の要求のために、20 億ドル以上毎年使わなければならないのも事実である。ソフトウェア産業に限ったことではないが、スタートアップ企業はいつまでも存在し続けるであろう。


現在の恵まれた通信環境があれば、ソフトウェア企業をはじめるのは、一昔前のそれと比べたら、今はとてもはじめやすい恵まれている環境にある。そのような状況下においても、Oracle は総合的に判断して、イスラエルはソフトウェアのスタートアップ企業が生まれる重要な地域の一つとして捉えているのである。


最近のイスラエルの動きとして、一昔前までの世界セールスの拠点はアメリカと考えていた企業の中にも、ただ最近ではアメリカに拠点を持ちながらも、イスラエルに世界セールスの拠点を構え、R&D に繋げていこうという姿勢が見られる企業も出現してきた。苦手分野のマーケティングを意識しだしたのかどうかは定かではないが、彼らがどういう考えを持って、行動していっているのかをもっと深く探る必要があるかもしれない。


( Source of 2005 IVCJ / Safra Catz / Chief Financial Officer of Oracle Corporation since November 2005. She has also been a President of the company since January 2004 and a member of the company's Board of Directors since October 2001. She has been at Oracle Corporation since April 1999. from Wikipedia )


( 2007年 10 月 8 日 )
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