イスラエル雑感 1

イスラエルの一般的なことは書かない、書く文章力もないし・・・。イスラエル大使館経済部や、専門家の方々が書いたことがウェブ上に入手されているから、それらを参考にしたほうがきっといい。それ以外のことを書こうと思う。


現在のイスラエルでは、先端技術が多様化して次の時代に入ったのだろうか。
まぁ、これはイスラエルだけではないし、先端化に次もくそもない。テーマ自体が、次だからだなぁ。
近年は IT がとり立たされている、昨今のweb2.0もそうである。そもそもそんな事は、何の問題でもないと思うし、多分5年もすれば、当たり前になることを今、すごいといっているのだろう。ま、次の時代に入ったというよりも、通常に戻ったのだろう。


個人的見解だが、情報になるものはすべてITに飲み込まれるのかぐらいの勢いがある。10年前にこんなことを予想できた人は、今、大金持ちになっている人か、陽の目を見ない優れた研究者だろう。イスラエルは、市場が限られ、先端技術に特化した国づくりをしているのでこういった意思決定が早いのだろう。日本と違うのは、国が小さいだけに、危機感があり、小回りが利く。かつ、イスラエルは実行力がある。


一時期、複雑系理論が盛り上がったが、これがようやく実際に起こるような形になってきたのであろう。至るところで混沌とした状況になり、進歩が進む。混沌となっても、大して生活は困らない。何がうまくいくかはわからないから、うまくなりそうなものからやってみようとか、とりあえず、今までとは違う視点でやって見ようみたいなノリだと思う。


バイオテクノロジーナノテクノロジーはこれからは基礎になる部分なのだろう。今回開催されたイスラエルイノベーションサミットでもそういった部分は当たり前の共通理解見たいな感じだった。今月末に行われる BIOMED 2006 はその典型、昨年までは Biotech という名のイベントであったのが、今年から Biomed となった。 

http://www.kenes.com/biomed/

どうやら、去年までの運営委員会が医療にフォーカスすることを決めたらしい。さすがに賢い、ハイテクがどういう部分に応用できて、どこにフォーカスすれば、自分たちが生き残れるのかが国としてわかり、実行している。その実践を一つ一つ不安ながらも、自信ありげにやっているところが、この国のすごいところだ。今回開かれたイスラエルイノベーションサミットも然りだ。


確か、何かで読んだことがあるのだが、IT社会で一番の先端分野は半導体を検査する装置をつくっている会社であると聞いたことあがる。そこに投資すれば、間違いないらしい。医療が存在する限り、医療装置を作るときに検査する機械を作れば間違いない。ま、これは先端分野の開発とは関係ないのだが・・・。


自分が高校の頃は、これからは、バイオだ、ナノだとかいわれたが、当時は全くもって実感がわかない。だから、高校生が何をすればいいんだという話。とりあえず、受験勉強をするしかない。無意味にモチベーションが上げられる人が先に行く。が、これからは違う。世界の最先端の情報が、問題意識さえあれば、手に入るようになる、これがIT革命の真髄で次の段階に入っているのだろう。価値ある情報を、お金や権力がなくても手に入れられるというのは本当に大きなことだと思う。ウェブ進化論の高速道路の話と同じだ。


個人的には、中学高校から世界に飛び出す学生が出てほしいし、一方で、『俺は日本文化を極めるんだ』みたいな人が出てきて欲しい。